【申込案内】第29回地下空間シンポジウム開催案内 〇テーマ:「次世代に向けた持続性の高い社会形成 ~災害から学んだ地下空間のこれからの役割~」

2023年12月05日

第29回地下空間シンポジウム参加申込を開始しました.

 「地下空間研究委員会」では,健全で豊かなゆとりのある地下空間を現実のものとするために,土木工学のみならず,都市計画,建築,法律,医学,心理学,福祉,さらには芸術,経済学の分野までをも包含・総合化した“地下空間学”の確立を目指した研究活動を続けており,年間活動の集約の場として毎年シンポジウムを開催しています.このシンポジウムでは,地下空間利用に関する計画,防災,維持管理,環境,心理,空間デザイン,普及など幅広い問題にわたり意見・情報交換を行い,建設的で充実した議論を行いたいと考えております.
 今回は「次世代に向けた持続性の高い社会形成~災害から学んだ地下空間のこれからの役割~」をテーマに開催いたします.東日本大震災から12年余りが経過し,未だ震災の爪痕が残る今,おりしも2023年は関東大震災から100年の節目にあたり,国民の防災に対する関心が非常に高まっています.さらに昨今の大規模地震の頻発,世界的な異常気象に起因する水害の多発等により,地下空間の防災についても非常に活発な議論がなされています.
 残念ながらこれまで我が国では幾多の災害により数多くの尊い命が奪われ,各種社会資本が大きなダメージを受けてきました.これに対し,多くの先駆者たちがこれらの災害によるダメージを最小化する努力を重ね,市民たちも生活の中から数多くの事を学び,自助・共助による対応を進めてきました.さらに技術者たちは各種シミュレーションに基づくハード面での対策の強化やタイムラインなどソフト面での対策,各種ICT技術を用いた情報の共有,関係者間での防災連携などを通して,これら事象に対する防災・減災に向けた取り組みを深度化してきました.
一方で震災時の帰宅困難者問題や増大するインバウンドなどへの対応,災害時の避難場所の確保などまだまだ解決すべき問題も多く,今後の議論が待たれる状況です.さらに近隣諸国での地政学的な諸問題など,有事を想定した安全確保も喫緊の課題となっています.
今回のシンポジウムではこれまでの災害で何を学んできたか,その上で地下空間の新たな果たすべき役割や潜在する可能性は何があるのかを議論し,その役割を果たすために解決すべき事柄を抽出,その解決策の策定を通し地下空間の可能性と有効な活用法など「未来指向の地下空間」の在り方を様々な立場の方々と共に議論を進めてまいりたいと考えています.

  

■シンポジウム
行事コード 542302(CPD対象プログラム) および 5423022(CPD対象プログラム)
略 称 29回地下空間シンポ
主 催 公益社団法人土木学会(担当:地下空間研究委員会)
後 援 国土交通省,一般社団法人日本建築学会,公益社団法人日本都市計画学会,
公益社団法人地盤工学会,一般社団法人資源・素材学会,
一般社団法人日本応用地質学会,一般財団法人エンジニアリング協会,
都市地下空間活用研究会,一般社団法人岩の力学連合会,
一般社団法人建設コンサルタンツ協会,全国地下街連合会
日 時 2024年1月24日(水)9:30−17:00(予定)
申込締切 2024年1月21日(日)17:00【必着】
開催方法 【午前】オンライン開催(Zoom),【午後】ハイブリッド開催(対面及びZoom)
プログラム 第29回 地下空間シンポジウム
「次世代に向けた持続性の高い社会形成 ~災害から学んだ地下空間のこれからの役割~」

【午前の部】9:30~12:00 オンライン発表(Zoom)
・3会場にて論文発表

【ポスターセッション】
・12:00~13:20(ダウンロード対応可)

【午後の部】 13:20~17:00 ハイブリッド開催(対面及びZoom)
・講演論文表彰
・2023年委員会活動報告
・基調講演「 観測ネットワークと防災科学技術 」
  寶 馨  国立研究開発法人 防災科学技術研究所 理事長
・パネルディスカッション
 パネリスト(50音順):
  青山 芳彦 大阪市 危機管理室 防災計画担当課長
  内川 亜紀 札幌駅前通りまちづくり株式会社 取締役・統括マネージャー
  大原 美保 東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 教授
  木暮 敏昭 東京地下鉄株式会社 鉄道本部 安全・技術部 次長
  寶 馨   防災科学技術研究所 理事長(コメンテーター)
 コーディネータ:
  廣井 悠 東京大学 先端科学技術研究センター 教授
       

参加費 学会員3,960円,非会員5,940円,学生会員 無料
定 員 【オンライン参加】500名(先着申込順),【土木学会での参加】: 50名(先着申込順)
申込方法 土木学会ホームページhttps://www.jsce.or.jp/eventsから、お申込みください.シンポジウム開催日1週間前をめどで折り返し「論文集のID・password」,「ZoomのURL」をお送りいたします.

*申込みに関してのお願い
(1) 申込み締切り前に定員に達している場合がございますのであらかじめご了承ください.なお,締切日以降は受付いたしませんのでご注意ください.
(2) 参加費のお支払い方法につきましては,「クレジットカード決済」及び「コンビニエンスストア決済」による前払いとなります.決済完了後のキャンセル及び変更等による返金はいたしません.また,請求書の発行はいたしません.
(3) 聴講参加の方法として,「午前・午後の部【オンライン参加】」と「午前の部【オンライン参加】・午後の部【土木学会での参加】」をお選びいただけます.午後の部(基調講演・パネルディスカッション等)を対面で参加したい場合,【土木学会での参加】でお申し込みください.
※発表者の方は【オンライン参加】限定とさせていただきますのでご注意ください.
(4) (2)で記載しました通り,決済完了後のキャンセル及び変更等による返金はいたしませんので参加方法の誤りにご注意ください.

■見学会
シンポジウムの開催に合わせて前日に現場見学会を開催します。

行事コード 5423022(CPD対象プログラム)
日 時 2024年1月23日(火) 10:00〜12:00(終了予定)
見学先 神田川・環状七号線地下調節池
定 員 土木学会および当シンポジウム後援団体の会員20名(先着申込順)
参加費 990円(シンポジウム参加者は無料,集合場所までの交通費は参加者負担)
申込方法 土木学会ホームページhttps://www.jsce.or.jp/eventsから,お申し込みください.
(シンポジウムの申込みとは別途お申込みをお願いします。)
※参加者には別途メールで詳細(緊急時連絡方法も含む)についてご案内します.
申込締切 2024年1月16日(火)17:00【必着】
  
■お問合せ先
土木学会 「地下空間シンポジウム」 担当:小澤 一輝
〒160-0004 東京都新宿区四谷1丁目(外濠公園内)
TEL: 03-3355-3559
E−mail:jsce_ousrsympo@jsce.or.jp